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B6の断片

言いそこねた何か

桃子へ

ミリマス

相変わらず自分の話ばかりです。収納。

 

 

 


桃子、誕生日おめでとう。


実は桃子の誕生日に何を言うべきか、ずっとずっと迷っていました。
だって言いたいことも私の願いもひとつだから。

どうかずっと側で、あなたのことを見守らせてください。


私にとっての願いはずっと桃子のお兄ちゃんであり続けることで、私が桃子を好きになった証も、桃子との約束も、桃子と出会ってから決めた自分との約束も、全部そこに繋がるからです。あなたといるだけで、私は幸せで前に進む元気をもらえるのです。ありがとう。あなたのプロデューサーで幸せです。

 


このまえ桃子がキャラバンでくれたメール、とてもうれしかったです。
一通目のメールはいとおしくてたまらなかったし、二通目のメールはちょっとびっくりしました。「嫌われてるわけじゃないってわかったから、安心した…。」だなんて。自分が桃子のことを嫌うだなんて、頭でも打ったのか熱でもあったのかと大慌てでした。

でもしばらくして、うまく伝えられてないのかな、と思いました。
私は桃子のことを尊敬しています。私にないものやボロボロにしてきたものを全部手放さずに持っていて、いつも勇気をもらえます。今までこの(二次元の)世界で出会ったどんな子よりも、大切で可愛いと思っています。世界で一番魅力的なうちの担当アイドルのプロデューサーだと出しゃばって、どんなことだって頑張ってあげたいと思っています。

その反面、「わたし」が出しゃばることはあまりしたくない、と思っています。私が失くしてしまったものを、桃子はたくさん持っています。そういうものを桃子に預けて保護者の顔をするのは、プロデューサーでもお兄ちゃんのやることでもないと思っています。そういう迷いが出るくらいなら、私は何も言わず桃子の踏み台でいようと思っていました。桃子が手の届かない、あと数センチに手を伸ばすためのジャンプ台。

その姿勢が桃子のためになるかどうかは、よくわかりません。ただ私にとって最初の桃子のイメージが「夢まであと数センチ」に届かずにひとりで飛び跳ねてる子だったので、踏み台というのがしっくりくるのです。誰よりも魅力的なあなたを、ほかの子には内緒で、自分の届く精一杯の高さに持ち上げていたいと思いました。それが私のプロデューサーの原点だと思います。

私の決意より桃子の覚悟、私の妄想より桃子のワガママ。私の大切な大切なヒナが、今よりもっと高い場所へ羽ばたけるように。そこにそぐわない事は、正直、あまり言わなくてもいいやと思っていました(黙ってても顔に出るほうなので!)

 


ただ、このあいだのキャラバンでのメールをもらって少し考えなおしました。ああ、言わなきゃ伝わらないんだなって。この子も普通の女の子だったと。それからひととおり自分が誤魔化してきたことを思いだして、改めて、ああ 「好きだな」と、思いました。
私はずっと、もう二度と新しく好きなものを持つつもりはありませんでした。桃子を知って、少しだけ好きなものを持つことだけは許せるようになりました。桃子と過ごしてやっと今ごろ、自分の好きなものを伝えられるようになりました。ああ、また私ばかり幸せになってしまった。
結局私がプロデューサーでいるのは、桃子にもらった幸せをいろんな形で返していく行為なのだと思います。このままではいつまでたっても返せそうにありませんし、それはそれで願ったり叶ったり。

 


プロデューサーとしてはよくないのですが、今日くらいは言わせてください。
私は桃子が好きです。桃子のことが大好きです。周防桃子のことが、世界でいちばん大好きです。